また行きたい【スタッフ・こげら日記】

2024-04-15

「また行きたい」
これを言われるだけでヘルパーは嬉しくなってしまう。
今回はそんなエピソード。

ガイド前日に保護者から「明日は銭湯に行くのはどうですか」と連絡があった。
このご利用者は知的障がいの他に視覚・聴覚にも障がいがあるご利用者で、
10年支援をやってきて銭湯を希望されたのは初めてだった。

長期間継続的に支援を続けていて、信頼関係は十分。
ショートステイで入浴介助をした経験もあったため、
大丈夫だろうと判断して快諾させていただいた。


ガイド当日。
ご家族より、最後にガイドで銭湯に行ったのは高校生のときかなーとのこと。
つまり15年以上ぶり。

難しい内容だと思うが、
付き合いが長いヘルパーさんとなら行けると思ってお願いさせてもらった、
というとても嬉しい言葉をいただけた。

銭湯に到着すると、本人は興味津々なご様子でいろいろなところを触り
「これはなに?」と質問をされる。
答えると嬉しそうなご様子で「これは〇〇か~!」とリアクションをされていた。

この温泉では館内でウサギを飼育しており、それにも興味津々の様子。
触りたいけど、噛まれるのが怖いという葛藤と戦っていたが、恐怖感が勝利。
ウサギがそこにいるよ、という雰囲気を楽しまれていた。

ショートステイで入浴介助をしていたため、
銭湯でもやはりそんなに苦労することはなかった。
転ばないように段差などを説明しながら行動するのだが、
銭湯の風呂場というは意識すると意外と段差があるものだな~と思った。
バリアフリーにはなっていない…。

五感というのは不思議なもので、弱い部分を補っているのか
彼は温度に対して過敏に反応することが多かった。
そのため湯船に入る前はこの温度は大丈夫か、
手をつけて入念にチェックをしてもらった。
これなら大丈夫、という少しぬるめな温泉を発見して、
ゆっくりと入っていただいた。

気持ちい~と身体を伸ばしたり、
他にどんなお風呂があるの?という話などをしながら、
とても楽しそうにしていた。

ゆっくりとお風呂に入り、入浴後はお楽しみのおやつタイムへ。
ヘルパーは味噌田楽を食べ、
ご利用者はアイスとジュースをおいしそうに召し上がっていた。

行きはタクシーを利用したが
実はこの温泉、ご利用者宅から徒歩で行ける距離にある。
そのことを説明すると驚かれていた。
そして「気持ちよかったから、また行きたいね」と言ってくださった。

久しぶりの銭湯でどうなることやらと思っていたが、上手くいったようだ。
「また行きたい」と言ってくれるのはヘルパー冥利に尽きるものである。
僕も楽しかったので、またぜひ一緒に行きたいと思う。
(nao)


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