思いを引き出すツール【スタッフ・こげら日記】

2024-04-01

放課後等デイサービスのメンバーのお話です。
発語のないメンバーで、普段は数種類のサインを使って意思を伝えています。
以下Aさんとします。

話を理解するのはとても得意で、
「今日はおやつを食べるよ」と言われると、
食べるための机や椅子の準備を始めるほどです。

Aさんは自分の言いたいことが伝わらないと、
腕を組んだり手を叩いたりして「違うよ、分かって」と教えてくれます。

そこで、意思を伝える方法を増やせないかと考えました。
「○○をしたい」や「おもちゃ」のサインを作るなど考えた結果、
Aさんの遊びたいおもちゃや、行きたい場所をカードにすることにしました。

スタッフや保護者の方に趣旨を説明し、カードを使い始めました。
はじめは「どれがいいかな?」スタッフからカードを提示してみました。
すると、カードを指さして、「ブロックで遊びたい」と教えてくれました。
それどころか、Aさん自らカードを指してくれたのです。

「そのおもちゃで遊びたいのかな?」とスタッフが聞くと違ったようで、
さらにいくつか聞いてみると「さっき遊んだね、楽しかったね」
と伝えてくれていたのです。

好きな遊びや行きたい場所を選べたらいいなと思い作ったカードでしたが、
Aさんはコミュニケーションの手段として想像以上の使い方をしてくれました。

ご利用者が、伝えたいことをたくさんもっていると再認識させられた出来事でした。
言葉として表出することが難しい方も、それぞれに豊かな思いをもっています。
その思いを引き出して叶えるお手伝いがしたいと思います。
(tana)


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