信じて待つ【スタッフ・こげら日記】
2025-04-07
短期入所での出来事。
この日は2人の利用者様とお泊まり。
そのうちの1人はそれなりに介助が必要な方でした。
落ち着いているときは穏やかな方ですが
この日は調子がいまいちで、大声を出したり泣いたりされていました。
調子が悪いせいなのか、普段自分でやれることもなかなかやろうとしません。
甘えたい気持ちもあるのかな?と思いつつ、、
「○○さんそれいつもご自分でやってますよね?
○○さんできるの知ってますよ、自分でやってください」
と声をかけました。
私は、利用者様を1人の大人として接するということを心がけています。
言葉は理解できる方であるため、
私の声を聞いてじーっと固まっていらっしゃいます。
「自分でやりたくない、けどもう大人なんだからやらないと…」
そんな風に思っていたのではないかと私は感じました。
洗濯、食器洗い、お風呂掃除…
やることが沢山残っていて、正直私がやってあげたほうが早く終わります。
だけどそれは利用者様のためにならないよなと思い、じーっとそばで待ちます。
しばらくすると、気持ちの整理ができたのかご自身でやってくださりました。
「〇〇さんやっぱり出来るじゃん!さすがですね!」と大袈裟に褒めると、
それまで調子の悪かった利用者様ですが、
ニコッと笑顔になり大声を出したり泣いたりといったことはなくなりました。
支援者がやってあげる方が楽なときもありますが、
それは果たして本当にご本人のためになっているのか。
利用者様を信じて待つことの大切さをあらためて感じました。
(nemo)